アッル・アルジュンが主演するインド映画『仕置人DJ』の公開が決定した。
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本作は、2017年のテルグ語映画。2003年に本格デビューして以来、着実にトップスターへの道を歩んできたアルジュンの35歳の時のヒット作。テルグ語映画界のスーパースターであるチランジーヴィ(『サイラー ナラシムハー・レッディ 偉大なる反逆者』)を叔父にもち、ラーム・チャラン(『RRR』)の従兄でもある芸能一家出身者で、ダンスの名手としても名高く、「バニー」「スタイリッシュ・スター」「アイコン・スター」などの愛称を持つアルジュンは、その別名通りスタイリッシュで都会的、生意気で頭脳の回転が速く、不敵で朗らかな若者像を多く演じてきた。
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2015年ごろから、演技の幅を広げようとする試みが見られるようになり、古風なバラモンとして、サンスクリット語のストートラ(神を称える歌)を詠唱し、専門トレーナーをつけて習得したというバラモン方言のテルグ語を操り、伝統衣装を裾さばきも鮮やかに着こなす本作のキャラクターは、そうした試みのひとつと言える。
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同時に、そうした古風なイメージから一転し、本来のスタイリッシュさを全開にしたアクションや、セールスポイントのひとつであるダンスの技量を発揮したソングシーンは、コントラストも充分で、本作をいっそう魅力的なものとしている。
ヒロインは、『アラヴィンダとヴィーラ』のプージャー・ヘグデ。細身のしなやかな体でありながら妖艶さを醸し出し、バラモンの主人公とは対照的な、裕福でファッショナブルな都会の女性を演じます。ラーオ・ラメーシュやスッバラージュなど脇を固める演技派・個性派の俳優陣も見逃せない。さらに、『ランガスタラム』『ザ・フェイス』などでその名が知られるテルグ語映画界トップの音楽監督デーヴィ・シュリー・プラサードも加わり、娯楽映画としてのアトラクションが満載だ。
■『仕置人DJ』予告編
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7月12日(金)より、シネリーブル池袋、池袋HUMAXほか順次公開